【ネタバレ】Dr.STONE 27巻のネタバレ、感想

週刊少年ジャンプで連載していたDr.STONEの27巻の感想、ネタバレです。

27巻は、TVアニメ Dr.STONE のテレビスペシャル放送やアニメ第3期 Dr.STONE NEW WORLDの放送を記念して、週刊少年ジャンプに掲載された読み切り、4本が収録されています。

前巻、26巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。

27巻

© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE 27巻より

26巻は本編、最終巻でしたが、最終話（Z=232）で千空はタイムマシン作りに取り組んでいました。タイムマシンで過去に戻りホワイマン達が行った人類石化を止めることで、ホワイマン達の大量死や、人類石化で犠牲になった人達もみんな救えると考えていました。27巻では、そのタイムマシン作りに挑む千空達が描かれています。

TERRAFORMING（テラフォーミング）

大海原の中で一人意識を取り戻した千空、しかし千空にはなぜ自分が一人、海で気を失っていたか記憶がありませんでした。見渡す限り海で、陸地は全く見えず千空が泳いで陸地にたどり着けるわけもなく、100億％戻れない、不可避の死、という考えが千空の脳裏によぎります。しかし、クククそ～う簡単にくたばるかよ、と千空はつぶやくと、この海の上で入植（テラフォーミング）し、ゼロから文明を作ると宣言します。

© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE 27巻より

コハクが着けているライフジャケットの電波発信機（ビーコン）の音を頼りに、千空は石化したコハクを見つけると、コハクを石化復活液で復活させます。コハクを見つけた事で記憶が少し戻った千空は、大樹と杠の新婚旅行の途中で航空機事故に遭い、海に墜落した事を思い出します。生身で海に落下した場合、全員死亡は確実で、落下中に石化装置を起動し全員が石化して何とか死を免れていました。記憶を取り戻した千空はコハクと協力して、クロム、スイカを見付けて、石化復活液を使い石化から復活させると、いかだの上に簡易蒸留器を作って海水から飲み水を採ります。

© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE 27巻より

【4D SCIENCE】

1D:FUTURE MESSAGE（フューチャーメッセージ）

冒頭で千空は10歳の頃に、アマチュア無線で未来からのメッセージをゲットする実験をしていました。結果は失敗だったのですが、百夜は、どんっだけ無理ゲーに見えようがな、やったもん勝ちだぜ！！と、千空のなんでも思いついたら実践する姿勢を褒めます。

© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE 27巻より

そして時間はTERRAFORMING（テラフォーミング）の回の続きまで進み、ゼノが大勢の科学者の前でタイムマシン開発の説明をしています。ゼノはタイムマシン建設の為に月に宇宙基地を建設し、月面に眠る大量の『ヘリウム3』を燃料に使って、電力を作り出そうと考えますが、多くの科学者はタイムマシン開発に否定的です。

© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE 27巻より

2D:FUTURE ROAD MAP（フューチャーロードマップ）

未来からのメッセージを受け取り、送り主が百夜だと知った千空達は困惑しますが、タイムマシンを完成させれば全ての謎は紐解けると考え、タイムマシン開発に取り組みます。タイムマシンへのロードマップを作成しますが、宇宙都市を月面に作るにはロケットを使って膨大な資材を月へと送る必要があり、この方法だと数十年はかかってしまいます。数十年もかかるとカセキは年寄りなので、生きている間にタイムマシンの完成を見ることは出来ません。カセキが、最後までは絶対見れないアレね、と悲しそうに言っているのを見たスイカは、別の作戦を思いつきます。

© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE 27巻より

3D:FUTURE SCIENCE（フューチャーサイエンス）

未来から送られてきた百夜からのメッセージが、実は人類を欺いたホワイマンが仕組んだメッセージだと龍水は気付き、ホワイマンに詰め寄ります。未来から送られてきたと思っていた石化波によるモールス信号は、実はホワイマンが遠く離れたラボから富士山頂まで放出した石化波によるものでした。

© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE 27巻より

あの未来メッセージは全てホワイマンが出した偽物で、人類はタイムマインなど完成させておらず、未来の百夜も存在しない、というのが龍水が出した結論でした。しかし、ホワイマンはあの未来メッセージのおかげで、世界が一つにまとまり一丸となってタイムマシン開発に取り組めた、とても合理的だ、と龍水に言います。龍水は苦々しい表情をしつつも、合理的かもしれないと認め、この秘密は墓までもっていくと決意します。しかしそこに千空が現れ、ククク非道もクソもねえわ、もう知ってる全部な、と龍水に告げます。

© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE 27巻より

おまけもしも千空がアホだったら…

TERRAFORMING（テラフォーミング）の回で、コハクが千空に抱き着いた時に、千空はテレる事もなく体温低下を抑えるためには必要と冷静に答えていました。もしも千空がアホだったら、鼻水を垂らしてもいいかコハクに聞いてしまうようです。その場合、千空はコハクに絞め殺されそうですね。

© 稲垣理一郎・Boichi Dr.STONE 27巻より

まとめ

27巻は、最終巻、26巻の続編となっていて、最終話の続きが読めます。

TERRAFORMING（テラフォーミング）の回では、大樹と杠の新婚旅行が描かれる…、はずでしたが、新婚旅行で世界中を回るために乗っていた飛行機のメインエンジンが突然失速（ストール）し、墜落してしまいます。そこから、科学の力で海の上に入植（テラフォーミング）してゼロから文明を作り上げます。そして、海の上に入植（テラフォーミング）した流れで、今度はタイムマシンを作るために月に入植（テラフォーミング）する事になります。

その後、本格的にタイムマシン開発に取り組みますが、旧世界の科学の常識に縛られた多くの科学者はタイムマシン開発に否定的でまとまりがありません。しかし、未来からのメッセージが百夜から送られてくると、未来でのタイムマシン開発は約束されていると科学者は考え、世界は一つにまとまり一丸となってタイムマシン開発に取り組みます。しかし、あまりにも上手くいきすぎていると龍水は違和感を覚え、その後、ホワイマンの偽の未来メッセージに気付きます。最後はホワイマンも本音を語った後、自分に出来るたった一つの贖罪だと言い、過去の宝島・石神百夜の上に石化光線を送出します。ホワイマンの言っている事が実現すれば、過去に死んだはずの百夜ですら石化から復活して蘇るかもしれません。ラストはそこまでは描かれていませんが、もしかしたら千空と百夜は再会できるかも、と匂わせるラストになっており、少し希望が持てる形になっています。

原作はこれで本当に終わったと思いますが、アニメの方は、第4期『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』の製作が決定しています。今度はアニメ第4期を楽しみに待ちたいと思います。

こちらは、Dr.STONEのスピンオフ作品、reboot：百夜のあらすじ、ネタバレの記事です。

【ネタバレ】Dr.STONE reboot：百夜のネタバレ、感想

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