【ネタバレ】葬送のフリーレン 第54話「大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)」の感想
週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第54話のネタバレ、感想です。
前回、53話の記事はこちらです。フリーレンの複製体との戦闘には、フリーレンとフェルンのみで挑みます。
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ユーベル対ゼンゼの複製体
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
他の複製体との戦いの行方は?
フェルンの一般攻撃魔法(ゾルトラーク)がフリーレンの複製体に直撃しますが、フリーレンの複製体は魔法で防御します。これもフリーレンには想定内で、フリーレンの複製体との戦いは続きます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
一方、ラヴィーネとリヒターは、カンネとラヴィーネの複製体と対峙しています。メトーデが魔法で複製体の正確な位置を割り出し、複製体が集結する前に全員で分散して複製体を足止めします。全員で話し合って苦手な相手を教え合い、自分に有利になる複製体と戦うように連携しています。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
ラヴィーネとリヒターも複製体相手に有利に戦い、リヒターはラヴィーネの複製体を倒し、ラヴィーネはカンネの複製体を倒すことに成功します。しかしメトーデの探知でも、ゼンゼの複製体、フェルンの複製体、デンケンの複製体の位置を把握出来ていません。特にゼンゼの複製体は脅威で、お前がこの場にいなければこんな懸念もいらなかったんだがな、とリヒターはゼンゼに嫌味を言います。しかしゼンゼは、この程度は逆境ですらない、と言いリヒターの言葉を聞き流します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
ラヴィーネとリヒターは脱出
ラヴィーネがカンネの複製体を倒した直後、ゼンゼの複製体が突然現れ、髪を使った魔法攻撃をくらって倒れてしまいます。さらに、リヒターもゼンゼの複製体の奇襲を受けて、重傷を負い倒れてしまいます。仕方なくラヴィーネとリヒターは瓶を割って、脱出用のゴーレムで迷宮の外に脱出します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
デンケンがラヴィーネとリヒターを助けに駆け付けますが、間に合わずラヴィーネとリヒターは既にゴーレムで脱出中です。デンケンはゼンゼの複製体を見つけますが、背中を向けられている状態でも隙を感じられず、時間稼ぎくらいはしないと、とデンケンは考えます。その時、ユーベルとラントが現れ、ユーベルはゼンゼの複製体は私が倒すとデンケンに言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
ラントはこの中で一番強いのはデンケンだと言い、ヴィアベルにも勝てなかったユーベルではゼンゼの複製体には勝てないと忠告します。それでもユーベルは、ゼンゼ相手なら勝てると思うよ、と言い、自分の得意魔法“大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)”をラントに見せます。ラントは、それでもゼンゼの髪には観測できるだけでも防御魔法に匹敵するほどの魔法が、何重にも掛けられている、と言いゼンゼには通用しないと忠告します。それでもユーベルは、そんな理屈はどうでもいいんだよ、これはイメージの話なんだから、とゼンゼの複製体と対峙します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
ゼンゼは自分の複製体の相手がユーベルと分かり、勝敗は既に分かっている、おそらく戦いにすらならない、と考えます。そして、2年前の二級魔法使い選抜試験を思い出します。第二次試験の試験官を担当したのはブルグ一級魔法使いで、ブルグは“不動の外套”という魔法で一級魔法使いになってから、一度たりとも手傷を負ったことがないほどの守りに特化した魔法使いでした。しかし、そんなブルグを三級魔法使いになったばかりのユーベルは、“大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)”であっさりと殺してしまいます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
選抜試験の二次試験でブルグを殺してしまったユーベルは失格処分となりますが、試験後、ゼンゼはユーベルに、“不動の外套”をどうやって打ち破った?と、質問します。すると、ユーベルはゼンゼに裁縫とかしたことある?と聞きます。いいや、とゼンゼが答えると、ユーベルも不器用でそんなことはしたことないんだけど、と言いユーベルの姉がよく裁縫をしていてそれを見ていた時の事を話し始めます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
ユーベルは布に鋏を入れてシャーと裁断するとき、とてもいい音がするんだ、と話します。そして、私はあの音が好きだった、と言います。その話をした後、イメージの話で布っていうのは切れる物なんだよ、切れて当たり前の物だ、とユーベルはゼンゼに説明します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
その話をゼンゼは聞き、こいつはいかれている、と心の中でつぶやきます。鉄壁の防御術式で守られたあの外套を切るイメージが出来る魔法使いなどほぼ存在しない、魔法使いなら一目見れば分かるからだ、それこそ馬鹿でもわかる、とゼンゼは心の中で思います。それでもユーベルは自らの感覚に従い、感覚のままに“不動の外套”を切り裂くイメージを構築した、人として成立している精神状態とは思えない、これは才覚の領域だ、とゼンゼはユーベルの事を考えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
あの時点でもう負けていたのかもしれない、ユーベルには勝てるイメージが湧かない、相性が悪すぎる、とゼンゼは思います。一方、ゼンゼの複製体と対峙していたユーベルは、“大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)”でゼンゼの複製体をあっさりと撃破します。複製体を倒したユーベルは、皆頭を使いすぎなんだよ、髪は切る物でしょ、とつぶやきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 54話より
まとめ
先週、フェルンがフリーレンの複製体を撃破したように見えましたが、フリーレンの複製体はフェルンの攻撃を防御魔法で防いでおり、戦闘はまだ続くようです。
一方、他の複製体との戦闘ですが、ゼンゼの複製体が強力過ぎて、ラヴィーネとリヒターが倒されてしまいます。ラヴィーネとリヒターは脱出用のゴーレムで、迷宮の外へと脱出し不合格となってしまいます。ゼンゼの複製体にデンケン達は苦戦すると思われましたが、ユーベルはゼンゼと相性が良くあっさりと撃破してしまいます。
来週は巻頭カラーのようで、複製体の数も減って第二次試験もクライマックスが近いようです。
次回は、フェルンがフリーレンの複製体を倒すには、さらに大きな隙が必要そうです。
【ネタバレ】葬送のフリーレン 第55話「第二次試験終了」の感想
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山田 鐘人/アベ ツカサ 小学館 2021年03月17日
発売中のコミック 4巻のネタバレ、感想も書いています。