【ネタバレ】進撃の巨人 112話『無知』 あらすじと感想
別冊少年マガジン 2019年1月号に掲載されている進撃の巨人 112話のあらすじと感想です。
前回の記事はこちらです。
【ネタバレ 感想】進撃の巨人 111話『森の子ら』あらすじと感想
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ジークの叫び、そして裏切り
ジークの脊髄液入りワイン
前回の続きで、調査兵団に振る舞われていたワインの中にジークの脊髄液が入っていると言う話を聞き詰め寄るジャンですが、ニコロは確証がないようです。しかしイェレナからワインを兵団組織高官に優先して振る舞うように言われていたので、推測したようです。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
コニーは、ジークの脊髄液を飲んだ時点でエルディア人は「硬直」するので違うのではと言いますが、ハンジは誰もその現場を確かめたわけではないので確かめようがないと言います。そしてニコロはジークの脊髄液が今までどんな使われ方をしたかを話し、あのワインを兵団に飲ませるのは怪しいと言います。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
結局ワインに何か細工されているか分からないので、ハンジはニコロの話が正しい事を前提に動くことにし、まずはワインに入っていたかもしれない脊髄液を洗い流す事にします。
オニャンコポンがミカサ達に伝えに部屋を出た所、別の意外な人物がいました。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
イェーガー派乱入
場面変わって、別室に連れて行かれたガビと一緒にいるアルミン、ミカサですが三人で会話をしています。そこに手に傷を入れ血が流れている部分を見せつけながらエレンが突如、入ってきます。驚くミカサとアルミン。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
さらに付着したワインを洗っているハンジ達のいる部屋には「イェーガー派」のフロック達が銃を向けながら部屋に乱入してきます。フロック達はジークの居場所まで案内するように言い、兵団からの申し出は既に断ったともいいます。「イェーガー派」は兵団とは交渉するつもりはないようです。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
「イェーガー派」はエレンの判断で、ピクシス司令がエレンから始祖の巨人を奪うと考えて兵団との交渉を拒否し、ジークの奪還を考えたようです。ハンジはジークが自分の脊髄液を混入したワインが兵団内で振る舞われたと訴えても、ニコロの妄想に過ぎないと一蹴します。ジャンがもう一度ジークの陰謀を訴えますが、フロックは「馬鹿な憲兵共がより木偶の坊になるだけだろ?」と憲兵団も飲まされている事を匂わせます。どうやら「イェーガー派」もワインの件を知っていたようで、ハンジ達は絶体絶命です。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
ハンジ達はフロックに連行されますが、エレン達はまだミカサ達と部屋にいます。全員テーブルの上に、手を置いて向き合っています。たぶんミカサ達はエレンに言われて、強制的にテーブルの上に手を置かされているのでしょう。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
エレンはミカサ達と話がしたいと言い、アルミンもエレンがどうして単独でマーレ襲撃に至る選択をしたのか、ジークやイェレナに懐柔されたのか確認したいと言います。エレンは「俺は自由だ」と言い、全て自分の自由意思で選択したもので、鉄道開通式の夜イェレナと密会した後の行動も、全てエレンの自由意志だと言います。たまらずミカサはエレンが操られていると言い、昔攫われたミカサを助けてマフラーを巻いてくれたのは優しいから、そんなエレンが関係のない人や子供を巻き込むような事は出来ないと必死に訴えます。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
しかし必死なミカサの説得にも耳を貸さず、手はテーブルの上に置くようにと冷徹に言い、レベリオに潜伏した後、ジークと話をしていろいろな知識を手に入れたと言います。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
ベルトルトの意識、アッカーマン一族
さらにエレンはアルミンが定期的にアニの所に言っているのは、ベルトルトの意識が少なからず影響していると言います。そして昔の必ず俺たちを正解に導く決断力を持っていた時と違い、アルミンは甘っちょろい奴、二言目には「話し合おう」と言う役に立たない奴だとかなり辛くあたります。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
ミカサについてもアッカーマン一族の情報について知ったようです。エルディア帝国が長い歴史の中で「ユミルの民」を弄繰り回していた時に、偶然人の姿のまま一部巨人の力を引き出せるようになったのが、アッカーマン一族だそうで誰かを宿主と認識した途端、血に組み込まれた修正が発動する仕組みだそうです。つまり、エレンの認識では昔強盗に襲われた時、死に直面する極限状態になった時にエレンの「戦え」という命令を聞いたことで偶然、アッカーマン一族の本能が目覚めてしまったようです。その時偶然、エレンを護衛すべき宿主だと錯覚してしまったとエレンは言います。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
エレンはミカサがアッカーマン一族の本能に忠実に従い、本来の自分を失ったただの奴隷だと言い、何の疑問も抱かずただ命令に従うだけの奴隷がミルに絶えなかったと言います。そしてエレンは、ガキの頃からずっとミカサが嫌いだったと言いきります。泣き出すミカサに、堪らずエレンに殴りかかるアルミンですが、そんなアルミンすらミカサは抑え込みます。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
エレンの言うとおりアッカーマン一族の血によって、エレンに襲い掛かるアルミンを無意識に抑え込んでしまってうろたえるミカサ、そんなショックを受けているミカサをみて、アルミンはあらためて怒りがこみ上げ、エレンを本気で殴ります。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
しかしアルミンでは殴り合いでエレンに勝てる訳もなく、一発は殴られたエレンですがその後はアルミンをボコボコニしてしまいます。「イェーガー派」にアルミン、ミカサそして、ガビも連行するように言います。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
全員がいく先は始まりの地、シガンシナ区です。そして復興したシガンシナ区が映りますが、ここで何をするのでしょうか。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
ジーク、動く
場面変わって、ジークとリヴァイがいる巨大樹の森です。ジークに聞かれないように巨大樹の幹の上で、リヴァイはザックレーの殺害、「イェーガー派」の要求通りエレンをジークの元まで案内する事を聞かされます。
さらにリヴァイはピクシスが、エレンを他の誰かに食わせるつもりという所まで推測します。今までエレンの命を何度も救う為に、命を落としていった仲間たちをリヴァイは思い出します。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
このままエレンを誰かに食わせては、これまで命を落としてきた仲間の犠牲が無駄になると怒ったリヴァイは、ピクシスの作戦を許さずジークをヒストリアに食わせる決断をします。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
ジークの「獣の巨人」をまず誰かに食わせ、数か月後の出産を待って今度はヒストリアにその誰かを食わせて「獣の巨人」をヒストリアに移すつもりです。リヴァイは、無茶は承知でこれ以上ジークの思い通りにさせないと、部下にピクシスにも伝えると言います。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
ジークに話しかけると、ジークはリヴァイに従順なようにみえリヴァイの命令にも「了解だボス」とおとなしく従います。リヴァイはジークから離れつつも、ピクシスの返答がどうであろうとジークを切る決意を固め、エルヴィンを思い出しあの日の誓いをようやく果たせそうだと心の中で思います。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
仲間の死に意味があった事をようやく証明できると思っていると、ジークは突然走りだし、そして叫びます。リヴァイにはまだワインの件は伝わっていないはずで、ジークの叫びの意味は分からないはずですが、異常な事態を察します。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
そして次の瞬間、完全武装の兵士たちが次々と巨人化していきます。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
そして巨人と化した仲間たちが一斉に、落ちてきます。
© 諫山創 進撃の巨人 112話より
まとめ
前回、ジークの脊髄液をワインに混入させて、兵団の高官に飲ませていたと言う話が出ましたが、今回の話で兵団の高官だけでなく一般の兵士、憲兵団にまで飲ませていた可能性が出てきました。そしていよいよジークが本性を現して裏切りましたが、まさかのリヴァイといた兵士まで巨人化してしまいました。リヴァイはこの状況で、ジークを追うことが出来るでしょうか、巨人化した兵士たちから逃げるので精一杯ではないでしょうか。
さらにエレンですが、ハンジ達を拘束、連行したばかりか、ミカサとアルミンに対してかなり辛くあたっています。ジーク達と手を組んで、こんな性格になってしまったのか。110話で潜入している「車力の巨人」ピークもいたので、まだまだ波乱がありそうです。
次回、113話『暴悪』の記事はこちらです。
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諫山 創 講談社 2018-12-07